道は険しくとも、口笛を吹きながら歩いていこう♪
大腸がん手術を受けたのを機に書き始めた日記です。治療、再発の不安、人工肛門、いろいろあるけど生かされている今を大切に、明るく行きましょう!
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先日、出張で新幹線に乗るときに「プレジデント4月14日号」を購入しました。
タイトルは「わが町一番の病院・医者ガイド」!
手術数が出ていて、なかなか参考になりましたよ。
特に、気になったのが国立ガンセンター中央病院病院長土屋氏のお話。
なるほど!と思うところも、おや?と思うところも・・・
①外科医のスキルを維持するには、最低でも年間100例程度の手術は必要。
(ふむふむ、患者もスキルのあるところで手術を受けたいし)
②たとえば、肺がんには年間7万人が罹患して、3万人が手術の対象になる。
年間100例の手術をするには、肺がんの専門医は300人未満で十分という
ことになる。 しかし、現在は1,500人もいて、「専門医」は明らかに多すぎる。
その結果、手術経験の少ない医者や病院が増えてしまい、結果として成績は
上がらない。 (なるほど)
③厚生労働省が指定する、がん拠点病院が全国に351もあるが、こんなに
必要か?
病院を分散するから手術数の少ない病院が増えたり、病院あたりの医者の
人数が削減され、 過労状態になったりもする。
(外科医の先生は忙しそうだものね。何とかしないと日本の医療は大変だよ)
④都道府県に1~3箇所の拠点病院があれば十分だと考える。
そこに、腫瘍内科医、放射線科医などを配置し、外科医は外科業務に専念する。
麻酔看護師や医療秘書というコメディカルの活用も進める必要がある。
このような分業体制を整え、専門医のサポート体制を厚くすることで、
専門医の労働条件も改善できるし、技術レベルも上昇する。
(なるほど。でも余った?お医者さんや地方の病院はどうなる?)
⑤では、多すぎる専門医をどうするか?
土屋氏は総合臨床医の充実こそが、専門医の充実よりも優先する課題という。
術後のフォローや、がん検診などは、近くの「かかりつけ医」のほうが適して
いるし、専門医のいる病院と、総合臨床医のいる診療所に分業することで、
経営も成り立つはずという。
高齢化が進むと、がんだけでなく糖尿病や高血圧を併発する患者も増える。
しかし、がん対策基本法にも総合臨床医の増加は盛り込まれていなし、総合
臨床医の絶対数の不足が「がん難民」を生みだす背景にあるという。
(たしかに、そういう面もあるだろう。そうは見ていない人も多いようだけれど)
⑥で、土屋氏が提案するのが、メディカルクラスター構想。
急性期医療から、慢性期医療、医療関連産業までを集約化した一大医療
センターのことらしい。
(アメリカのがん専門病院で有名な、MDアンダーソンがモデルらしい)
中核となるガン専門病医院の周囲に、循環器センター、糖尿病センター、
救急センターなどの専門医療施設、リハビリ施設、遠方からやってくる患者の
宿泊施設、医療関係者の住宅、研究施設などなどを集約化するものらしい。
(私の主治医も、アメリカにはそんな施設があるといってたなあ)
⑦厚生労働省は、「がん拠点病院を増やし、がん治療の均てん化」を図りたい
ようだが、 拠点病院を増やすより、メディカルクラスターをつくるほうが効率
的に治療ができる。
人口の少ない都道府県でも、メディカルクラスターがひとつあれば事足りると。
(救急患者をどうやって運ぶかとか、メディカルヘリコプターのコストとか、いろいろ
問題はあるだろうけど。大学の医局制度とかもネックになるかな?)
⑧医療もひとつの産業である。
医療費削減、医師削減ではなく、メディカルクラスター設置により医療産業を
興せば、地方経済活性化にも寄与するはず・・・と。
これは医療におけるSC化(ショッピングセンター化)ですね。
小売業も個人事業者の時代からスーパーへ、やがてSCへと「集約化」と「産業化」
が進みました。
SC(ショッピングセンター)の特徴は、核となる店舗の存在と、専門店やサービス業
の集約です。専門店の単独出店よりも集約化することで、魅力度は何倍にもなります。
しかも、手術をするような専門病院は近くにあることより、技術が確かで最新設備が
整っていることのほうが大切ですよね。(たとえばデパートなんかそうかな)
でも、毎日のように使う食料品スーパーは、住んでいるところの近くが便利。
これは総合臨床医のいる診療所ですね。
問題は、これを実現できるのはだれか?ということ。
国立ガンセンターは、築地市場跡地に建設を考えているらしいけど、地方ではどこが
受け皿になるのだろうか。
SCのような民間のディベロッパーができるのだろうか?旧国立病院や大学病院に
それができるか?
産業化するには民間資本の積極的な導入なども必要かもしれないが、規制だらけの
日本でどこまでできるか?
これですべて解決とは考えられなし、がんセンターにはいろいろな声を聞くからね。
でも、現状の閉塞感を打破するには、これくらいの発想は必要かもしれないね。
そんな感想を持った記事でした。
タイトルは「わが町一番の病院・医者ガイド」!
手術数が出ていて、なかなか参考になりましたよ。
特に、気になったのが国立ガンセンター中央病院病院長土屋氏のお話。
なるほど!と思うところも、おや?と思うところも・・・
①外科医のスキルを維持するには、最低でも年間100例程度の手術は必要。
(ふむふむ、患者もスキルのあるところで手術を受けたいし)
②たとえば、肺がんには年間7万人が罹患して、3万人が手術の対象になる。
年間100例の手術をするには、肺がんの専門医は300人未満で十分という
ことになる。 しかし、現在は1,500人もいて、「専門医」は明らかに多すぎる。
その結果、手術経験の少ない医者や病院が増えてしまい、結果として成績は
上がらない。 (なるほど)
③厚生労働省が指定する、がん拠点病院が全国に351もあるが、こんなに
必要か?
病院を分散するから手術数の少ない病院が増えたり、病院あたりの医者の
人数が削減され、 過労状態になったりもする。
(外科医の先生は忙しそうだものね。何とかしないと日本の医療は大変だよ)
④都道府県に1~3箇所の拠点病院があれば十分だと考える。
そこに、腫瘍内科医、放射線科医などを配置し、外科医は外科業務に専念する。
麻酔看護師や医療秘書というコメディカルの活用も進める必要がある。
このような分業体制を整え、専門医のサポート体制を厚くすることで、
専門医の労働条件も改善できるし、技術レベルも上昇する。
(なるほど。でも余った?お医者さんや地方の病院はどうなる?)
⑤では、多すぎる専門医をどうするか?
土屋氏は総合臨床医の充実こそが、専門医の充実よりも優先する課題という。
術後のフォローや、がん検診などは、近くの「かかりつけ医」のほうが適して
いるし、専門医のいる病院と、総合臨床医のいる診療所に分業することで、
経営も成り立つはずという。
高齢化が進むと、がんだけでなく糖尿病や高血圧を併発する患者も増える。
しかし、がん対策基本法にも総合臨床医の増加は盛り込まれていなし、総合
臨床医の絶対数の不足が「がん難民」を生みだす背景にあるという。
(たしかに、そういう面もあるだろう。そうは見ていない人も多いようだけれど)
⑥で、土屋氏が提案するのが、メディカルクラスター構想。
急性期医療から、慢性期医療、医療関連産業までを集約化した一大医療
センターのことらしい。
(アメリカのがん専門病院で有名な、MDアンダーソンがモデルらしい)
中核となるガン専門病医院の周囲に、循環器センター、糖尿病センター、
救急センターなどの専門医療施設、リハビリ施設、遠方からやってくる患者の
宿泊施設、医療関係者の住宅、研究施設などなどを集約化するものらしい。
(私の主治医も、アメリカにはそんな施設があるといってたなあ)
⑦厚生労働省は、「がん拠点病院を増やし、がん治療の均てん化」を図りたい
ようだが、 拠点病院を増やすより、メディカルクラスターをつくるほうが効率
的に治療ができる。
人口の少ない都道府県でも、メディカルクラスターがひとつあれば事足りると。
(救急患者をどうやって運ぶかとか、メディカルヘリコプターのコストとか、いろいろ
問題はあるだろうけど。大学の医局制度とかもネックになるかな?)
⑧医療もひとつの産業である。
医療費削減、医師削減ではなく、メディカルクラスター設置により医療産業を
興せば、地方経済活性化にも寄与するはず・・・と。
これは医療におけるSC化(ショッピングセンター化)ですね。
小売業も個人事業者の時代からスーパーへ、やがてSCへと「集約化」と「産業化」
が進みました。
SC(ショッピングセンター)の特徴は、核となる店舗の存在と、専門店やサービス業
の集約です。専門店の単独出店よりも集約化することで、魅力度は何倍にもなります。
しかも、手術をするような専門病院は近くにあることより、技術が確かで最新設備が
整っていることのほうが大切ですよね。(たとえばデパートなんかそうかな)
でも、毎日のように使う食料品スーパーは、住んでいるところの近くが便利。
これは総合臨床医のいる診療所ですね。
問題は、これを実現できるのはだれか?ということ。
国立ガンセンターは、築地市場跡地に建設を考えているらしいけど、地方ではどこが
受け皿になるのだろうか。
SCのような民間のディベロッパーができるのだろうか?旧国立病院や大学病院に
それができるか?
産業化するには民間資本の積極的な導入なども必要かもしれないが、規制だらけの
日本でどこまでできるか?
これですべて解決とは考えられなし、がんセンターにはいろいろな声を聞くからね。
でも、現状の閉塞感を打破するには、これくらいの発想は必要かもしれないね。
そんな感想を持った記事でした。
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HN:
gueroguero
性別:
男性
自己紹介:
妻、娘二人(県外に就職)、愛犬(メス)と暮らす。
07年1月に大腸がんの宣告、2月に手術を受け、人工肛門となるとともに、抗がん剤治療を開始する。
がんになって改めて感じた、人の温かさ、日々の暮らしの大切さを日記に残したくてブログにチャレンジ。
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